当社代表の屋宜明彦が理事を務める兵庫県高齢者生活協同組合の活動誌『高齢者生協たより』に
元間整理のコラムが掲載されました。

元気な間に整理しておく必要性(2)
2DKで2トントラック2台分
あなたの家にどのくらい「モノ」があるか、想像できますか?
部屋を見回して「狭いし、きちんと収納してあるし、そんなに多くは無いはず」と思われるかもしれません。
ただ、押し入れやタンスの中身をすべて出したらどうでしょう。
私の経験上、2DKの部屋でも平均して45リットルのゴミ袋120個分くらいのモノがあります。
これは2トントラックで2台半ほどに相当します。
どんな家にも意外にモノがあふれているものです。
今年3月、神戸市内のあるお宅の遺品整理にうかがいました。
高齢の男性が1人で暮らしていた2階建て、5LDKの一軒家。
最初は整理の行き届いた室内に感心しましたが、押し入れを開けてびっくり。
紙袋や雑誌、衣類、毛布などがパンパンに詰まっていました。
家具などを除いたモノだけで90リットルのゴミ袋およそ80袋分。
すべて運び出すと、近くの空き地がいっぱいになりました。
遺品整理では運び出すモノが多ければ多いほど料金がはね上がります。
この場合は約42万円でした。
せっかく遺産を残しても、片付け費用がかさめばその分が無駄に。
その意味でも元気なうちに少しでも片付けておくことが大事です。
普段よく使うものは「中」位置に
片付けのコツを一つお伝えします。それは「上、中、下」を意識すること。
目線より高い位置を「上」、腰より低い位置を「下」とし、普段よく使うモノはすべてその間の「中」に置きます。
「上」にはできるだけモノを置きません。
わざわざ何かにのぼって整理をするには体力も気力も必要です。
天袋に何年も使っていないモノがしまってある方もいるのでは。
また、落下物や転倒の危険もあります。
一方「下」も足腰に負担がかかるので、ほとんど出し入れすることのないモノだけにしましょう。
いきなりモノを減らすのは難しいかもしれませんが、まずはこの方法で片付けに挑戦してみてください。