こんにちは。
家じまいアドバイザー®︎の屋宜明彦です。
このたび、私が理事を務める兵庫県高齢者生活協同組合の活動誌『高齢者生協たより』に、
再びコラムを掲載いただきました。
今回のテーマは――
「片づけがバリアフリーに」です。

転倒・転落は高齢者の大きなリスク
ここ数年の厚生労働省の統計によると、65歳以上の方が家庭内で不慮の事故により亡くなる原因の約2割が
「転倒・転落」とされています。
特に、ご自宅で暮らす高齢者の方々にとって、片づけの有無が大きな安全性に関わるというのが
今回のコラムの主旨です。
私が実際に携わった事例として、80代の男性が一人暮らし中に転倒・骨折され、退院後に介護ベッドを
設置するためのお部屋の片付けをご依頼いただいたケースをご紹介しました。
床一面に広がった雑誌や弁当の容器、段ボール――
腰の高さまで積み上がった「モノ」が、ご本人の生活を脅かしていたのです。
自ら“バリア”を作っていませんか?
「足が上がりづらくなった」
「新聞1枚の厚みにもつまずくようになった」
そんな声をよくお聞きします。
実はその背景に、自分自身で作ってしまっている“生活の障害物”があることも多いのです。
部屋を片づけるだけで、転倒のリスクを減らすことができ、
さらには気持ちも前向きに、生活にハリが出てきます。
片づけが、暮らしを豊かにする第一歩
部屋がスッキリすれば、
「誰かを招きたくなる」「お茶でもしようか」「またやろう!」と、人とのつながりが生まれ、
次の行動への意欲が湧いてきます。
そうして少しずつ、日常が明るく、前向きなものに変わっていくのです。
今こそ“バリアフリー整理”を
私たちスリーマインドでは、
単なる遺品整理・生前整理ではなく、“暮らしの安全”を守る整理を大切にしています。
「うちはそんなに散らかってないから大丈夫」と思っていても、
押し入れや階段下、足元にモノがあるだけで、思わぬリスクにつながることがあります。
ぜひ一度、お部屋の見直しと安全チェックをしてみてください。