第94回 二十五三昧会 11月27日
家じまいの作法
モノの整理は心の整理
講師:屋宜 明彦さん
一般社団法人 心結 代表理事
株式会社スリーマインド 代表取締役
家じまいアドバイザー
「家じまいの作法」をきいて
感想:山本 由紀子
今年の六月に住み替えをしました。
実家の隣に家を建て、三十年近くを過ごしたけれど、実家の親もなくなり、そのあとの始末もまだのままなのに。
両親の家の始末も気になりつつ、弟が一人で住んでいるので、自分の思いだけではどうにもならず、まずは自分の生前整理も考えてのことでした。
私の周りの友も六十五歳を超えてそろそろ自分のしまいを考え始めています。
そんな中、給湯器が壊れ、リフォームか住み替えかといろいろ迷った末の
住み替えでした。
片づけを始めると出るわ出るわ、今日のお話にあった衣類に食器、息子に「使うものだけに限定してもって行くように」といわれて片付け始めたものの、思い出の品はたくさん。
「これも持っていくのか」と問われて、だいぶ整理して、それでも捨てられないものは、「私が死んだら子どもたちで判
断して捨てていいから、私の生きている間は、持っていく」ことにしました。
捨てるものはまずは、ごみステーションへ。
どれだけ分別のスペシャリストになったかというほど、市から出てる《ごみの分け方・出し方》をよく読んで、毎日出し続けました。
ゴミ袋二十個ほど出す日もあり、持って行ってくれるかと心配でしたが、 毎回もって行っていただいて感謝でした。
また、市のクリーンセンターへも車で運び込みました。
大型家具は最後に1トントラックで業者に頼んで持って行ってもらいました。
使えそうなものは、知り合いのところへ。また、山ほどの本は、お寺や学童にもらっていただきました。
もうすこし早く、屋宜さんのお話を聴いていたらよかったと思いながら、今度親の家の始末をするときにはぜひと思いました。
今回の経験から、生前整理は、本当に必要だなあと思いました。
自分の始末は自分でと思ってきましたが、これだけ整理し、子どもたちにこれからのことを頼んでおけば安心だと痛感しま
した。それと子どもたちとのコミュニケーションを取らないとできないということも痛感しました。
またそれ以上に、まだまだしなければならないことが見えてきました。今回のお話の中でそれが整理できたよう
に思います。まさに「モノの整理は、「心の整理」です。
すっきりした気持ちでゴールデン期間を過ごしたい、そして素敵なプラチナ期間を迎えたいと思います。
最後に住職が屋宜さんに「曹洞宗では『三心』と言って喜心(喜んで)老心(慈しみの心で) ・大心(大いなる心)で料理をするという教えがありますが、会社名のスリーマインドってどんな心を言うのですか?」と質問されました。
屋宜さんは「【ご縁に感謝】し、【日々成長、日々向上】社会を良くするために、社会問題を解決する会社であり続け、【堅忍不抜の精神】 お客様の困ったを解決するために求められている以上の対応を心掛け、 次世代の子どもたちにこの仕事を伝えていきたい」という「三つの心」=「スリーマインド」に感銘を受けました。
また、機会があればお話を伺いたいところです。